LINE botが夫婦の潤滑油になる理由──「色」を弱めるコミュニケーション

家族と向き合う

※この記事では、「色」や「空」といった『色即是空』の概念を扱っています。
※「色」と「空」、そして『色即是空』の意味をより深く知りたい方は、以下の記事で詳しく解説しています。

日常の小さな「ありがとう」が言えない瞬間

夫婦で暮らしていると、日常の小さな家事や掃除に関して「ありがとう」が素直に言えない瞬間ってありませんか?

たとえば──

  • 換気扇の掃除を終えて「やったよ」と伝える
  • 洗濯機パン(洗濯機の下の受け皿部分)の掃除をして報告する
  • 換気扇フィルターを交換して「もう大丈夫」と言う
  • エアコンのフィルター掃除をしたことをシェアする

どれも「やってくれて助かった」と思ってもらえるはずのこと。でも現実には、伝えた瞬間に相手の中で別の思考が立ち上がってしまうことがあります。

「次は私もやらなきゃいけないかな?」
「やってほしかったのかな?」
「なんで今それを言うんだろう?」

こうして結果的に「ありがとう」という言葉がスムーズに出にくくなるのです。感謝の気持ちはあるのに、つい勘ぐってしまう──これは夫婦あるあるではないでしょうか。

LINE botが間に入ると何が変わるか

そんなとき、思いがけない助けになるのがLINE botです。私は「掃除の記録と通知」をLINE botに任せています。

掃除を終えたらbotに入力すると、LINE botが夫婦のLINEにこう通知してくれます。

  • 「換気扇の掃除をやったよ!次は3ヶ月後の○月○日だよ!」
  • 「洗濯機パンの掃除が完了!次は半年後だよ!」

botが送ってくれるだけで、自分が「やった」と直接伝える必要がなくなります。相手は純粋に「事実」として受け止めやすくなるのです。

自分の「色」を弱めるということ

ここで重要なのは、自分の色を弱められる点です。

直接伝えると、自分という「色」が強く出すぎてしまいます。

「あなたがやった」 → 「次は私もやらなきゃ」 → 「いや、私にやってほしかったのかな?」

こうした思考が連鎖的に起こりやすいのです。

さらに、「これやったんだ」と直接言われると、相手はただ「ありがとう」と言うだけでは足りないような気持ちになることさえあります。
「ありがとう以上のものを返さなきゃ」という心理的プレッシャーが生まれ、結果的に素直な感謝が言葉にならず、気まずさが残ることもあります。

でも、botからの機械的な通知なら「誰がやったか」という色が薄まり、ただ「掃除が終わった」という事実だけが届きます。
すると相手は素直に受け止められ、「ありがとう」という言葉が自然に出てくるのです。

掃除以外にも応用できる

この仕組みは掃除だけに限りません。たとえば──

  • ゴミ出しの通知
  • 買い物リストの共有
  • 行事ごとの共有

こうした「家事や行事の共有」もbot経由にすることで、余計な感情の摩擦が減り、事実として淡々と共有できます。

おわりに

夫婦の会話は、近しい関係だからこそ難しくなるもの。
そこにあえて「機械」を挟むことで、自分の色を弱め、素直な「ありがとう」を引き出せるのだと思います。

LINE botは単なる便利ツールではなく、夫婦の関係を円滑にする“第三者”のような存在かもしれません。
換気扇や洗濯機パンの掃除を忘れないためだけでなく、夫婦関係の潤滑油として活用できるのです。

コメント

タイトルとURLをコピーしました