【致知8月号・感想】静かな夜に見つけた「本当に大切なもの」とは?

書籍と向き合う

『致知』日用心法が教えてくれたこと

今回は、雑誌『致知』2025年8月号の特集「日用心法」を読んで、
あらためて自分の人生にとって「本当に大切なものは何か?」を見つめ直すきっかけをもらいました。

この記事では、子育てや家族との日常の中で感じたこと、
そして日用心法という教えから受け取った気づきを、
静かな感情とともに、ゆっくりと綴っていきたいと思います。

情報の波に飲み込まれて、見えなくなった“自分”

スマホを開けば、世界中のニュース、SNSの投稿、怒りや歓喜の感情が
津波のように押し寄せてきます。

その中にいると、気がつかないうちに心がざわつき、
誰かの言葉に一喜一憂して、自分の本音や感情がどこにあるのか分からなくなる瞬間があります。

とくに現代は、「忙しさ」や「効率」が美徳のように語られる時代。
でも、本当にそれでいいのでしょうか?

日々のやるべきことに追われ、スマホを眺めて、誰かの成功や失敗に反応しながら過ごすうちに、
自分の足元にある幸せや、かけがえのない瞬間を見過ごしてしまっている気がしました。

『致知』8月号「日用心法」がくれた問いかけ

今月の『致知』の特集は「日用心法」。
シンプルな言葉ですが、心にすっと染みこみました。

日々の暮らしの中で、どう心を保ち、どう命を使うのか。

このテーマは、まさに今の自分に必要な問いでした。

「何かをしなければ意味がない」と思っていた私にとって、
“ただそこにいること”“ただ丁寧に生きること”の価値を教えてくれる内容でした。

インタビューに出てくる方々の言葉は、どれも派手ではありません。
でも、ひとつひとつが、深く、力強いものでした。

子どもの寝顔が教えてくれた“本当の答え”

ある夜、子どもを寝かしつけた後、静まり返った部屋で
安心しきった寝顔を見つめていたとき、心の奥に浮かんできたのはこういう言葉でした。

「ああ、私にとって一番大切なのは、この子であり、家族なんだな」

それは、日常の中にふと差し込んだ光のような気づきでした。

独身時代、マラソンに夢中になっていた頃、
SNSに練習記録をアップして、誰かに見てもらいたいと思っていたことを思い出しました。

「いいね」やコメントで、一時的な満足は得られるけれど、
どこかでいつも“満たされなさ”を抱えていた自分もいました。

今思えば、その頃からすでに、
心のどこかで「支えてくれる人の存在」に気づいていたのだと思います。

何気ない日常の中にあった幸せ

日々の中にある、ほんの些細な瞬間。

  • 子どもが「おかえり」と迎えてくれるとき
  • 小さな手をぎゅっと握ったとき
  • 夫婦で交わす何気ない笑い声

それはどれもSNSに投稿されるような“映える瞬間”ではありません。
でも、何よりもかけがえのない幸せのかたちでした。

「日常こそが修行であり、心を整える場所なのです」

育児、仕事、家事、買い出し。
どれも特別ではないけれど、そこに心を込めることができたとき、
自分の“軸”がほんの少し整う気がするのです。

「私はこれが大切です」と胸を張って言える生き方

たとえうまくいかない日があっても、
余裕がなくてイライラしてしまうことがあっても、
私は、私の大切な人のために歩いていきたい。

『致知』を読みながら思ったのは、
人は「大切なものを忘れない」ことだけで、強くなれるということでした。

情報に振り回されそうになるこの時代にこそ、
自分にとって何が本当に大切かを、静かに抱きしめていたい。

子どもの寝顔、食卓に並ぶ温かいおかず、
誰かが淹れてくれたお茶。
それらは、SNSにもニュースにもならないけれど、
私の人生を支えてくれている小さな“心法”だと、気づくことができました。

まとめ:日常の中にこそ“人生の軸”がある

この記事を通して伝えたかったのは、
「本当に大切なもの」は、実はいつも目の前にあるということです。

日用心法の教えは難しいものではありません。
むしろ、子育てや仕事、家族との会話など、
「日常そのもの」をどう生きるか、というシンプルな問いに尽きるのです。

※この記事は、雑誌『致知』(2025年8月号)の特集「日用心法」を読んでの個人的な感想です。
気になる方はぜひ、実際に手に取って読んでみてください。

あなたにとっての「本当に大切なもの」は何ですか?

静かな夜に、そっと心に問いかけてみてください。

コメント

タイトルとURLをコピーしました