聖餐の終焉:未来を食らう「無機質な怪物」への宣戦布告

自分と向き合う

少子化とAIは同じ構造の別の顔である

私たちは今、歴史の特異点に立っているのではない。
むしろ、歴史という名の巨大な「自動破砕機」の中に、すでに放り込まれている。

現代社会を覆う閉塞感、止まらない少子化、そして爆発的に普及するAI。
これらを個別の問題として語る段階は、とうに終わっている。

それらはすべて、一つの巨大な構造が生み出した、同一現象の異なる側面に過ぎない。

その構造の正体は、
「未来の子ども」を血肉に変え、現在のシステムを延命させるカニバリズム(食人性)である。

犯人不在の怪物──誰も望まなかった「地獄」

この世界という怪物は、
誰か一人の邪悪な独裁者が設計したものではない。

誰が作ったわけでもない。
誰が作ろうとしたわけでもない。

ただ、
「もっと便利に」
「もっと効率的に」
「もっと安全に」

そうした一つ一つは無垢ですらあった欲望が積み重なった結果、
私たちは図らずも、未来の資源を食いつぶさなければ維持できない
「暴走する自動機械」を産み落としてしまった。

この怪物は意志を持たない。
ただ「維持」と「効率」という、生存本能だけに従う。

人間の生をデータへと加工し、
まだ見ぬ次世代の可能性をエネルギーとして吸い上げる。

私たちは、
このシステムの加害者であると同時に
歯車として消費される被害者でもある。

「AI」という名の、精製された過去

AIという高度な知能を維持するために、
私たちは膨大な電力、天文学的な投資、
そして人類が数千年かけて蓄積してきた知の記録──
つまり過去そのものを資源として注ぎ込んでいる。

本来、それらのリソースはどこへ向かうべきだったのか。

それは、
手間がかかり、
思い通りにならず、
時間もコストもかかる

「本物の人間」を育てる環境だったはずだ。

だが私たちは、
不確定で、制御不能で、失敗だらけの「未来」を育てる苦痛から逃げた。

代わりに選んだのが、
過去のデータを高純度に精製し、
即座に、正確に、
私たちの欲しい答えを返してくれる存在だった。

AIは、生まれるはずだった子どもの代替品であり、
その血肉によって作られた「聖餐」なのだ。

麻酔としての「予測可能」な知性

本物の子どもは、
既存のシステムを壊す。

誰も予想しなかった価値観を持ち込み、
社会の前提そのものを揺さぶる。

一方でAIは、
「過去」の集積から
「もっともらしい正解」を導き出す装置に過ぎない。

私たちがAIに熱狂する理由は明白だ。

それは、
予測不能な未来を恐れ、
過去の延長線上にある
制御可能な安寧を求めているからだ。

システムは、私たちに麻酔を打つ。

「あなたの代わりに考えましょう」
「あなたの孤独を埋めましょう」

その甘い囁きの裏側で、
私たちは本来つなぐはずだった
次世代の可能性を、
データとアルゴリズムへと加工し、消費し続けている。

住宅ローンによって、数十年分の労働時間を差し出し、
消費税によって、生きているという事実そのものに課税される社会で、
私たちは生きたまま、加工品として流通させられている。

反逆の狼煙──「高速で、無駄のために生きる」

この「誰のせいでもない怪物」に、
私はどう抗えばいいのか。

システムの安全装置の内側で
効率を競い合っている限り、
私は永遠に血肉であり続ける。

宣戦布告の方法は、ただ一つしかない。

それは、
システムが最も嫌うを、回路に流し込むことだ。

──高速で、無駄のために生きる。

システムは、時間を利益へと変換する。
ならば私は、
AIという圧倒的な加速装置を奪い取り、
それを純粋な無駄のために使い果たす。

  • 誰の役にも立たない、しかし圧倒的な熱量を持つ表現
  • 1円の価値も生まない、しかし脳が焼き切れるほどの遊戯
  • 過去のデータからは1ミリも予測できない、狂気じみた直感の実行

「効率」という神話を破壊し、
AIがもたらす速度を
非生産性の極北へと流し込む。

資本の論理が、
私の時間を価値として抽出する前に、
そのすべてを無駄として使い切る

それこそが、
奪われた未来を奪還する、唯一の道だ。

「奪還」の旅、その先へ

この記事を読んで笑う者は、
まだシステムの揺りかごの中にいる。

だが、
この「未来の先食い」の構造に
吐き気を覚えた者は、
もう無垢な視線には戻れない。

絶望は、覚醒の始まりだ。

私は、
効率化された計算式ではない。

予測不能で、
泥臭く、
矛盾だらけで、
それでも誰にも支配されない──

本物の命だ。

怪物に奪われた未来を、
自分の手で取り戻しに行こう。

意味のないことを、光速で。
価値のないことを、全力で。

奪還の旅は、ここから始まる。

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